SMILE make SMILES

ダイバーシティとユニバーサルデザインに興味あります。

ビンタは体罰です。以上。

日本行動分析学会は、2014年4月に「「体罰」に反対する声明」を出しました → http://www.j-aba.jp/data/seimei.pdf

一方で、体罰の会という団体も存在します → http://taibatsu.com/

どちらが真に科学的見地に基づく主張をしているかは明らかで、教育に体罰は不要であるという結論は揺るぎないのに、相変わらず日本には「体罰容認論」者が、しかも一定数います。残念で、悲しい事実です。
体罰の会の主張など、もはや悪質なギャグの域に達しているとさえ感じるけど、そうではない捉え方をする人はいるようです。

つい先日も、有名なトランペッターが、自分の指導する中学生のバンドによる発表会で、ドラムの中学生が規定より長くソロパートを叩いた上に、バンド全体に対して演目を逸脱した演奏を呼びかけ、それにキレたトランペッターが往復ビンタして止めたっていうのが話題になりました。

体罰についての議論を呼ぶんだろうなとは思いましたが、結果的に議論の方向が残念極まりないものですね。

暴力批判の主張を否定するという暴力が蔓延しているという印象です。

指導的立場にある大人が、指導受ける立場のこどもに、身体的苦痛を与えるのは、危険回避を除いてはどんな状況のどんな場面であれダメなんです。

親子(のような)関係であってもダメ。
言って聞かない子にであってもダメ。
痛いほどじゃなくてもダメ。
叩かれた子が謝罪していてもダメ。
叩かれた子の親が認めていてもダメ。

「前後の文脈」とか関係ないですから。

それ以外の方法はあるのか?と息巻く人もいますけど、ありますよ。当事者が考えればいくらだったありますよ。
それこそ、前後の文脈から考えないといけないんですよ。

ビンタは体罰です。
体罰は禁止です。
だからビンタはダメです。

以上!それだけ。単純な話です。

ところで、「あのビンタが問題ならアントニオ猪木なんて犯罪じゃん」とか言う人がいるけど、違うよ。

アントニオ猪木のビンタはショーであり、サービスなんですよ。
アントニオ猪木のファンにとっては、アントニオ猪木ビンタを受けることが、アントニオ猪木との繋がりを得られるツールなんですよ。
アントニオ猪木はファンの間違った行動を正す教育的行為としてビンタしてないでしょう?
アントニオ猪木はファンからビンタを求められて応えているんですよ。ファンサービスとして。
体罰とは無縁の行為です。

アントニオ猪木がビンタして文句言われないなら、日野皓正のビンタも正当だ」というのが荒唐無稽の暴論だなんて、至極当たり前のことを書くのって恥ずかしいね。

あ、日野皓正って名前出しちゃった。