SMILE make SMILES

ダイバーシティとユニバーサルデザインに興味あります。

「教員の指導外業務のアウトソーシング事業」というアイディア

学校の先生が忙しすぎるという話題には事欠かない昨今。

私自身、学校の現場に身を置き、学校の先生の多忙ぶりは身に染みて感じているところです。

最近になって、ようやく自治体などに教員の業務軽減を考える方向性が出てきました。

で、中から見て、あるいは、小学生の親の目線で、教員の実質的な業務軽減に何が有効か考えてみた結果思いついたのが、表題の通り、

教員の指導外業務のアウトソーシング事業

です。

堀江貴文氏がTwitterで同じようなこと言ってましたね。

堀江氏が言っていたのは、保育園の壁面装飾などを現場の保育士がやる必要あるのか、という感じだったと記憶しています。

同様に、学校行事における設営・撤収や、装飾の作成などって、全部が全部教員がやって然るべきなのか?という気がしています。

では、何を指導外と考えたか、ちょっと列挙してみます。

・式典や行事などの際の様々な設置・撤収
紅白幕とか、机やイスとか、演台とそこに置く生花とか

・展示物の展示と撤収

・チラシやポスターなどの作成
出来上がるそれらの品質も、ね。

・運動会や舞台発表の用具係、照明係と言った裏方

・保護者会や研修会の資料増刷と製本
ベースの作成は教員の仕事かもだけど、増刷や製本は?

・各種行事の受付

まだまだありそうだけど、そして一つ一つは小さな労力かもしれないけど、積み重なるとどうでしょう?

だいたい、教員が一日の勤務時間の中で完全に個人の作業(翌日以降の授業準備、児童・生徒の評価や対応、テスト作成や答案作り、etc...)に割ける時間はほとんどないんです。
勤務時間は全体作業や会議、打ち合わせでほとんど消化してしまい、持ち帰り仕事も難しい中、休憩時間を仕事に充てたり、サービス早出やサービス残業、果ては休日出勤で賄っているのが現状。
その上で、上記に列挙したような指導外業務をしなければならないのは異常なことです。
指導外業務を専門的に請け負うことで、先生一人ひとりがこどもの指導や必要な分掌作業に注力することをお手伝いできれば、より質の高い仕事を、より効率よくできるようになるのではないかということです。

この事業の実現には大なり小なりハードルがありますが、一番ネックなのは財源ですね。

一般的には、こういった事業のメリットは人件費を筆頭にした経費の削減になるはずですが、教員の指導外業務軽減となるとそのメリットがありません。時間外や休日の勤務には給料がそもそも発生していないからです。
この事業が入ることで教員の定数が削られるのでは本末転倒です。
あくまで、教員の抱える過度な負担の軽減によって、仕事の質を向上し、教員の一個人としてのよりよいライフ・ワーク・バランスを目指すことが重要です。そのために予算を割くという発想に至ってもらえるかどうかが大きいと思うのですが。

どうでしょうね。