SMILE make SMILES

ダイバーシティとユニバーサルデザインに興味あります。

年賀状を巡る意見について思うこと

あけましておめでとうございます。
年始にふさわしい年賀状について、近頃出される二つの意見に物申したいと思います。

その1
「年賀状なんてもう古くね?」という件

メールが一般的になり、SNSが普及し、個々人がより密に繋がる昨今。
巷では、紙資源や時間、労力のムダと言われたり、メールやSNSで充分、あるいはメールやSNSの方がいいとまで言われたりで、実際に数を減らしている年賀状。
私はその風潮には抗いたいな、と思うのです。

年賀状のやり取りでは繋がりが薄いから、メールやSNSで濃く繋がれた方がいいという声もありますが、古来人々の繋がりというのは薄く脆いものです。
メールやSNSの繋がりだって本質的には変わらないはずなのですが、その長所でも短所でもある即時性のために誤解されているのだという気がするのです。
「年賀状だけのお付き合い」に意義を見出せない人が増えていることも寂しい限り。
普段のお付き合いがなくなっても、繋がりはありますよというささやかな心配りが日本人的であり、年賀状の良さだと思うのです。
むしろ、メールやSNSでの即時性の強い繋がりに疲弊も覚える現代にこそ、年賀状のゆるい繋がりがもたらす癒しが必要なのではないでしょうか。

その2
「年賀状に子どもの写真を使うな」という件

年賀状の題材に子どもの写真を使うことを嫌がる声や諌める声があがっています。

「子どもなんて関係ない」
「独身や不妊の人への配慮がない」

は?

あ、失礼。

子を持つ親にとって、子は宝であり、その成長が自慢なのは当然のことです。
それを「自分には関係ない子どもの顔を見せられても困る」っていう感覚がわかりません。
「独身の人には気の毒だ」って、相手の幸せを幸せと思えない思考回路の方がよっぽど気の毒です。
不妊の人には辛い」って、そうなんですか?子どもの写真を使うのが嫌味と思う方がどうかしていると思うのですが、どうでしょう?

以上の意見から、私は来年以降も、子どもの写真を使った年賀状を出します。

年賀状が大切な日本の文化として永く残っていくことを願って止みません。