ちょうど10年
今から10年前、2009年のゴールデンウィーク。
今年と同じく5月6日が最終日でした。
5月2日の土曜から始まった5連休の最後の日、朝から頭痛に襲われました。使い込んだ太鼓のバチのように先が丸くなった棒でまっすぐ突かれた後のような痛みが右のこめかみを襲ってきたのです。
前触れも、思い当たる原因も、そして今までに経験もない痛みに戸惑いながら、かといって悪寒や熱っぽさがあるわけでもなく、予定通りの家族との時間を過ごしました(確かカラオケに行ったような)。
翌日以降、いつもと変わらずに生活を送りながらも、頭痛が引くことはありませんでした。しかし、痛み方と痛む場所が変わっていきます。
右こめかみの極所的な痛みは、次第にボヤけて広がり、右顔面痛へと変わり、かと思えば右偏頭痛へと変わり…
いろいろ調べて「これだ!」と思う症状の説明書きを読み進めると、「これは女性に特有の症状で…」となってしまい…
その後は食欲不振にも見舞われ、人間ドックも受け(内科的には何も問題ないと言われる)、さらに様々調べました。
そして、避けて通っていた症状しか考えられなくなり、心療内科で“うつ”の診断を受けることになります。
自分にとって、うつ症状の端緒であった、あの頭痛からちょうど10年。
あの時の倍の10連休最終日の5月6日は、しっかり頭痛でした。久々に重めの頭痛。
前頭部の頭蓋骨と脳の間に重りが入ってしまったかのような感覚。
この10年、通院と服薬、病休を経ても継続していた服薬からの、転院を伴っての脱却と様々に変遷を遂げてきました。
それでも頭痛なわけですが、原因がわかるだけに気持ちが楽な部分とキツい部分とあります。
減薬からの断薬は、規則正しい生活リズムと一定量の睡眠がセットなのに、この10連休(とその少し前から)で崩れてしまった。何にストレスを抱えているかも割とハッキリしている。
だから頭痛になるのも仕方ない。そう割り切れるのは楽な部分。
でも、だからって生活リズムを整えるのが難しいこと、ストレスの元が解消する見込みがないことはキツい部分。
いずれにせよ、私は自分のうつとトコトン付き合うと決めたのだ。身から出た鯖でもある。長年付き合ってきた気質とも別れ難い。
頭痛は身体が発する心のサイン。わかっちゃいるけど、しばらくは一緒に暮らしていくしかなさそうです。