SMILE make SMILES

ダイバーシティとユニバーサルデザインに興味あります。

改元を迎え、元号を思う

現在平成31年4月30日23時40分。

さて、あと20分で30余年続いた平成が終わりを迎えます。

すでに各所で語られている通り、昭和天皇崩御と一体だった平成への改元と大きく異なり、明るいお祝いムードで新たな元号を迎えるというのは清々しくもあります。今上陛下のお気持ちに感謝です。

天皇陛下生前退位のご意向を述べられて以来、新たな元号が何になるかという話題に並行するように「元号不要論」も活発になされた印象です。

確かに元号は日本でのみ通用するものなので、官公庁以外の場所ではなくても困りはしないでしょう。
それぞれが個人として元号をどう扱うかとなれば、もうそれはどうでもいいことです。

ただ、だから元号なんていらない!なくそう!はどうなんだろう?

いいんじゃないですかね、一つの日本の文化として。

今回の元号制定の動き全体を支持できるかというと、それはちょっと難しいものがありますが、元号自体は残していこうよ、というのが私の意見です。

元々は、天皇による国家統治の象徴であったことは事実です。
だからといって、今もって元号があることが天皇による国家支配の名残であるとまでは言えないのではないでしょうか。そもそも、安土桃山時代あたりからは元号の意義を逆手に取って時の為政者が元号を扱うようになっていたし、明治以降は天皇の在位と元号を一体とすることで元の意味は薄れたといっていいでしょう。

だいたい、「国際標準として西暦に統一を!」とか言っている人は、西暦のルーツわかっているんでしょうか?(ルーツで言ったら、西暦こそいろいろ悶着を招くよね)

平成から令和になるからと言って何が変わるかと言ったら、そのことで直接的には何も変わらないんです。それは昭和から平成になった時だってそうでした。
でも、日本で生活する中で、何か一区切りになる時間軸の印があるのは悪くないとも、個人的には思います。

何はともあれ、まもなく新時代・令和。

どんな時代になるか、楽しみです。

今23:58。間に合った。