SMILE make SMILES

ダイバーシティとユニバーサルデザインに興味あります。

陽気なギャングのキャスティング

※文中、敬称略で失礼します。

「陽気なギャングの日常と襲撃」を読みました。
陽気なギャングが地球を回す」の続編にあたる作品で、当然ながら前作も読んでいます。

作者の伊坂幸太郎は好きな作家の一人。
特に伏線を張る丁寧さとそれを回収する緻密さにいつも圧倒されます。

この、いわば「“陽気なギャング”シリーズ」ももちろんそう。
それに加えて、主人公である4人組の銀行強盗のそれぞれのキャラクターが魅力的で、その上脇役も味があって、展開も早過ぎず、かつ冗長さがなく、説明的な煩わしさはないのに、わかりやすい。
ホントに面白い。

で、ですね。

小説を読む際には、読みながら頭の中に映像が浮かぶんですね。ボクの場合。
「“陽気なギャング”シリーズ」のようにキャラクターがはっきりしていると、具体的に俳優さんを配役することもあります。

陽気なギャングが地球を回す」を読んだ後、同作が映画化されていると知り、ワクワクして調べました…が…

映画でのキャスティングが、ボクの頭の中の映像でのキャスティングとズレていて、なんだかモヤモヤしてしまいました。

で、続編を読んだ今、敢えて頭の中のキャスティングを公開しようというわけです。


<成瀬>
銀行強盗団のリーダー。普段は公務員。
相手の物言いだけで、それが嘘かどうかを見破る能力の持ち主。
映画では大沢たかおが演じています。

ボクの中の成瀬は、冷静沈着で、眼光が少し鋭く、それでいて「実はけっこう優しいんだろうな」って雰囲気。
大沢たかおだと優しすぎる。

実は「地球を回す」を読んでいる間にはキャスティングが固まらなかったんだけど、今回「日常と襲撃」を読んでポンと浮かびました。

成瀬:長谷川博己
(実はタメだと知って衝撃)

<響野>
演説の名手。内容のない話をもっともらしく演説に仕立てる話術をもつ。普段は喫茶店のマスター(だが、淹れるコーヒーは不味い)。
映画では佐藤浩市が演じています。

ボクの中の響野は、全体的に細身で、頭髪はピシッとセットされた黒髪。高く通る声で流れるように喋る。
佐藤浩市では渋い。しかもボサボサの金髪という役作りも合わない。あと、佐藤浩市が淹れるコーヒーは美味そう。

響野は初めて読んだ瞬間に浮かんだ俳優がいて、読めば読むほどその俳優が響野にハマっていく。

響野:筧利夫
(成瀬と同級生という設定からすると長谷川博己とはやや歳が離れているが気にしない)
(淹れるコーヒーが不味いイメージも醸し出せそう)

<久遠>
スリの名手。ニュージーランドと動物を愛する若者。
映画では松田翔太が演じています。

ボクの中の久遠は、愛玩動物を思わせる風貌と動きが似合う、比較的小柄な男。
松田翔太だとカッコよすぎる。

久遠も早くからキャスティングが固まっていた。

久遠:濱田岳
(濱田岳がカッコよくないなんて言ってない)
(auのCMで金太郎を演じる濱田岳を見てますます久遠に推す気持ちが上がった)

<雪子>
正確な体内時計と巧みな運転技術の持ち主。一児の母。
映画では鈴木京香が演じています。

ボクの中の雪子は、キレイなんだけどカゲがあって、悲しげな微笑みが似合うしセクシーなんだけど、いい意味でエロさがない女性。
鈴木京香だとちょっとセクシーでカゲが弱いかな。

「日常と襲撃」を読んでいて、吉瀬美智子もいいかも、って思ったけど、一児の母感が弱い。やはり「地球を回す」で浮かんだあの女優がぴったり。

雪子:りょう

雪子に合わないと思った鈴木京香は、むしろ響野の妻である翔子に挙げたい。


主要4人以外で、映画でのキャスティングが自分のイメージとズレが少ないのは、

田中:古田新太

かな。ただ、田中のキャスティングとしては、個人的に塚地武雅も捨てがたい。


えっと、アレですよね。
だからなに?ってことですよね?

なんでもないですよ。勝手な妄言ですから。