空前絶後の持続力
毎年毎年、テレビを賑わせる芸人たち。
苦節◯年、ようやくウケるネタにたどり着き、タイミングも合ってブレイクする彼ら、彼女らは、しかし、多くがいつの間にかテレビから消えていく。
ラジバンダリってなんだっけ?
ラッスンゴレライって覚えてます?
安心してください!とか、今やります?
盛者必衰。
しかし、今年ブレイクしているあの彼はちょっと違う。
絶叫自己紹介がウケているサンシャイン池崎は、近年ブレイクしては消えていく芸人とは一線を画しているところがある。
それは、ネタの持続力。
テレビで聞いた情報だと、ピン芸人になってから7〜8年は絶叫自己紹介をやっている。ず〜っと「空前絶後の〜!」とやっていたのだ。
確かに、このネタは随分前から知っていた。
ブレイクのきっかけは、もうご存知の通り、年越しの特番で、イケメンセクシー俳優の斎藤工がこのネタを完コピしたことで、そこだけ見ると他人のおかげで売れたように感じるけど、元を正せば、サンシャイン池崎がしつこく同じネタをやり続けていたからだ。
サンシャイン池崎は、きっとこの絶叫自己紹介に賭けていたんだと思う。ある意味覚悟を決めていたんだろう。
あるいは不器用なのかもしれない。愚直というか。
あの手この手で試していくのもやり方だろうけど、これ!と決めてやり通す持続力も時には花開く。
なんて、深く考えると、サンシャイン池崎のネタが愛おしくさえ映る。
鬱陶しいけど。