SMILE make SMILES

「笑顔は笑顔をつくる」をコンセプトに、誰もが「あるがままであたりまえに」過ごせる社会を目指す【田﨑】のblog。

進路指導ってなんだろう

仕事柄、特殊教育から特別支援教育へと受け継がれてきた実践を様々体感してきた。素晴らしい実践や引き継いでいくべき実践に数多く触れてきたつもりだ。

しかし、知的に障害がある生徒に対する進路指導については、いささか疑問を感じている。
進路先ありきというか、道が先にあるというか。

知的な障害があると、基本的に福祉就労が選択肢の中心になり、進路に向けた作業の時間や実習もそれに向けて進められていく。
なんだか、そこに子どもの思いとか、持っている、あるいは身に着きそうな力量が脇に置かれてしまっていないかという疑問。
福祉就労は、社会の一員として働くというよりも、障害者の労働の権利や聖佳町の充実を制度として保障するという意味合いが強く、もちろんそういう制度がふさわしい場合も少なくないけど、その道しかないのかなと思わせる生徒もやはり少なくない。

とはいえ、問題はそういう進路指導をしている学校にではなく、学校がそういう進路指導をせざるを得ない社会状況にある。
知的に障害のある人の就労=福祉就労という、半ば固定的な風潮を打破するには、障害者に冷たい今の日本の社会とその制度を変えていく必要がある。
社会から障害の有無というカテゴライズがなくなって初めて、子ども第一の進路指導が意味深くなるのかもしれない。
(2015年4月にtumblerのブログに挙げた記事を編集して転載)