SMILE make SMILES

ダイバーシティとユニバーサルデザインに興味あります。

理解よりまず先に

http://plus-handicap.com/2015/11/6804/

障害児と非障害児、社会とのつながりを目指すNPO法人Collable(コラブル)代表理事の山田小百合さんのコラムを読んで。

障害児のことというと、理解啓発が課題とされることも多い。
実際、理解が不足していることが引き起こしている差別や偏見は未だなくならない。
しかし、「理解しよう」と声高に叫ぶのも、また違和感を感じる。

そもそもなぜ理解が進まないかといえば、接点がないからだ。

実際、障害児教育や福祉に職として携わる人の中には、仕事に就く前から何かしら障害児と関わりを持つことでその職を目指した人が少なくない。

裏を返せば、障害児・者に直接関わらずに人生を歩む人も多数いるということにもなる。

理解の差は、関わりの差であると言っていい。

ならば、「理解しよう」という前に、「関わろう」という段階が必要なのは、山田さんがコラムで述べている通りだ。
様々な人々が「あたりまえにいる」という至極あたりまえな事実に気付くことから関係が生まれ、関係していく中で理解が進む。

もうひとつ。

関わるという意味では、異障害種間の関わりも希薄だ。
障害者同士が障害種を越えて関わり合えずにいるのは、障害の有無を越えた関わりの「障害」になりかねない。

様々な人同士が等しく関わり合い、手を取り合うところから、共生社会はできていくのではないか。